地域社会と子供社会形成の小学校

理想の学校の形をめざして

目指す理念・目標・目的が、そのまま建築の形になることが、最も建築に好ましい。建築にとってあるべき姿であり、建築自体のの目標目指すことであろう。この作品は初めてそれを体験した作品である。

学校とは何か、を問えば、師に教えを請う場である。また、特に初等教育にあっては、子どもが、社会に一員として、自らがいかに社会とかかわり、社会を築くかを、子ども同士の集団体験によって学ぶ場であると思う。前者は、師との一対一の関係で完結するのに対し、後者は、学校での集団生活によって、子ども社会の形成体験によっって、育まれ、学校という「意識的に閉ざされた領域(建築)」によって育まれる。いわば学校は民主主義の孵化器なのだと思う。それを、建築という形にしたのがこの作品である。

 
地域開放と子供社会形成の小学校...学校
空想敷地
建築模型写真作品集

写真をクリックすると詳しく連続して見られます。 撮影:高橋寛
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建築レンダリング作品集

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  • 配置図
  • 1階平面図
  • 階平面図・教室詳細図
  • エントランス階平面図
  • 北側立面図

    南側立面図

  • 東西断面図

    南北断面図

 
概要

大学の設計課題のを、さらにオープンスクールで、ブラッシュアップした。 オープンスクールは、通常、設計事務所の実施設計図作成などの、実務を体験することを目的とする。実際は設計事務所の短期手伝いで終わるところ、長島建築研究所・長島正充氏のご厚意により、自分の設計課題の見直しという指導をいただいた。学生時代に作成した作品を見せて、そのひとつを徹底的に見直したのである。もちろん、長島氏の事務所の席をひとつお借りし、スタッフの方が実務の仕事をしている傍ら、実務に通じたスタッフの批評・批判をいただきながら、自らの好きな設計を行う。今思えば、贅沢な時間をいただいたと思う。 今でも、気に入っている作品である。

大学の課題は、在籍していた大学の裏手、生田緑地の長沢浄水場近くの普段身ならた敷地である。団地に隣接し、丘陵地なのでゆるい傾斜のある敷地である。小学校の規模は、12学級という設定である。

課題では、校庭を囲む雁行型のクラスター案をすでに提案していて、デザインは、フレーム状のユニットとフラットな屋根で構成されていた。これを、面白いので、ブラッシュアップしようかという話になったのである。スタッフの方々の批評と、計画理論書などを読み直し、考え直す。当時の学校理論は、オープンスクールか、クラスター理論による方法論が主流である。原案がクラスター型に近く、クラスターを並列にならべ学年ごとに囲まれたスペースを造る一般論による設計の見直しを考えていた。しかし長島氏の「雁行状のクラスターと、クラスターのヒエラルキーがこの案の善さだろう?」という一言で、このような案になる。「教科書だけが正しいのではない、目標を見つめなおすことが、建築の始まりなのだ」ということをはじめて体験することになる。

スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

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