展示スペースのなか演奏会スペース
音楽ホール展示複合建築・ユバスキラ
「Jyvskyl Music and Arts Center」国際建築設計競技
建築ドローイング
可動壁を持った可変小ホールの拡大平面イメージ。稼動壁を取り払い、ホワイエと一体になったスペースが登場する。展示スペースのなか演奏会スペースが、登場する。美術品に取り囲まれた演奏会スペース。音楽と美術の融合。開かれてた音楽会スペース、開かれた展示スペースの登場である。音楽空間・展示空間とも、もっぱら、その空間目的に特化し、音楽・芸術作品の存在そのものが引き立つように、その空間そのもの・建築空間は、その存在を否定し、背景としてのデザインのみがなされてきたように思う。そもそも、古典音楽が生まれた時代は、宮殿の調度品や美術作品に囲まれた空間が、音楽の演奏空間であったわけである。芸術作品に囲まれてた演奏スペースは、音楽と美術の融合した空間と新しい芸術の可能性を提案している。音楽と展示の複合することの意味は、施設の管理の合理化、施設利用者の利便性のみでなく、音楽と美術が共に同じ空間を共有することによる新たな可能性を模索する空間・施設・建築を提案している。