スキップフロア狭小床暖房ローコスト耐震住宅

図面説明

間取り、平面図・断面図

microstation BIM設計
東京都江戸川区

「空間は、中央に階段室を配し、南北両側にスキップ状に配置されている。各空間は階段を通じ適度な空間の連続性を有し、見え隠れしながらも立体的に上方に向かい連なり、最後は屋上へと繋がる。友人の出入りの多い居間を最下階に、上に登るほどプライベートな空間となる。」

のコンセプトは下の断面図を見れば、一目瞭然である。

狭小敷地の対して、スキップフロアにすることによって、動線の合理化と、空間のつながりを重視しています。つまり、理想的住宅の平面をそのまま電面にした感じです。

左の断面図を平面図だと思い、真ん中の階段を廊下だと創造してみてください。玄関を入ると廊下があって、まずは居間。その先右手には台所と食堂があります。平面図であれば、台所には勝手口があってもいいでしょう。廊下をさらに進むと、奥には寝室と子供室の個室群があるのですが、その手前にお風呂場があります。このお風呂場は、南の庭に面し(平面であればですが・・)ゆっくりくつろげます。また、台所にも近いので、快適な家事のできるユーティリティーとしても、最適です。・・と、平面であればこんな表現でしょう。

これを立体にしたわけですから。廊下の先は、断面図では階段のトップとなり、屋上になるのです。このように理解すれば、いかに機能的スキップフロア住宅であるか理解いただけるでしょう。

スキップフロアは複雑な断面となりますが、鉄骨造の特長を生かし大胆な構造として、耐震化住宅とし、材料も徹底的に節約して、ローコスト化をしました。

断面図でも見えますが、内部は鉄骨むき出しです。階段部分は、配管もむき出し、外壁ALCもそのまま、塗装もなしで、ALCの素地が現れています。居室の壁も全て、普通のベニヤ板。床もベニヤで、ポリウレタン樹脂塗装です。

その代わりといってはなんですが、構造は、剛性が高く、木造よりは変形の少ない鉄骨で、耐震性の高い構造となっています。

駐車場を無柱空間とし、その上2階の台所・食堂を3階のトラスから吊っている、特殊なスキップフロア構造であることも鉄骨となった理由ですが・・

スキップフロアは、部屋ごとに扉を作らず、ワンルームの一体空間のものが多く見られますが、狭小住宅でかつ、家族のそれぞれのプライベートな空間も確保できるように全ての部屋には扉をつけてあり、区画し個室として利用することができます。もちろん、扉を開け放てば、立体的な一体空間が出現します。

このように扉の開け閉めによって、空間を自由に変化させつつ買うことができるのもこの住宅の特徴です。

この一体空間ともなるスキップフロアの特徴を生かして、暖房を最下層居室、つまり、居間と食堂は温水式床暖房を入れています。小さい部屋なのですぐ温まりますが、余剰の熱は階段室から上がり、ポットのような効果で、上の階を暖めます。空気の循環を利用した省エネ設計ともいえます。

ついでに夏季も省エネが考慮されています。江戸川区の夏季の風向はほとんどが南風、海風です。つまり南側から空気をいれ、階段を通し、北側の部屋のまでから抜ける。このように全部の部屋が心地よい通風を可能としています。ほとんどクーラーを使わない住宅となっています。

このように、考え抜いた設計が、デザイン住宅であり、ここで生まれたのが狭小スキップフロア床暖房ローコスト耐震住宅なのです。

スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

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