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北東鳥瞰
模型写真・microstation BIM設計・東京都江戸川区
スキップフロア原案同様のダンボールを利用したコンセプト模型である。周辺建物の模型も作成し、周辺環境との関係がわかるようにしてある。
建物はスラブを水平に積層し、東(写真手前)南(写真左)北に(写真右)の3方に開放されている。特に、この模型では、外壁を作っていない。なぜならば、中央の階段をコア(核)とし、そこからキャンティレバー(片持ち梁)で、床を支持する構造をイメージしている。したがって、外壁面には柱もなく壁も不要であり、外壁をすべてガラスにすることもできる。このようなデザイン(意匠)上の理想の形を模型であらわしている。
しかしながら一般的には、キャンティレバー(片持ち梁)や外装をすべてガラスにすることは、確実なコストアップに繋がり、かつこれまでの開放性は、普段の生活スタイルにも大きな影響を与え、、一般の人の理解を超えるところであろう。それゆえ、コンセプト模型なのである。
ロビー邸 フランク・ロイド・ライト設計 |
このようなイメージの背景には、かつてシカゴで見学したフランク・ロイド・ライトのロビー邸があるかもしれない。ライトのプレーリーハウス・スタイルの最後の住宅であり、以後、流動的空間を意識的にデザインした、ユーソニアンハウス・スタイルへと導いた住宅建築である。キャンティレバー(片持ち梁)の伸びやかな庇、と、その庇の重なリ会う立体構成が、魅力的だ。
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