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横引き工法その1
音楽ホール体育館展示複合建築・白石市
特殊な工法・建築工事写真
そもそも、工法(どのようにして図面の建物を施工するか)は、施工業者・請け負った建設会社の業務の範疇。施工のやり方次第で、建設会社の利益は大きく変わる。しかし、設計者は、建築技術の革新的方法であれば、その施工は方法、「いかに造るか」まで、構想するのである。ここでは、横引き工法という芋虫工法・ライン工法・ところてん式工法とでもいう工法を、施工者に薦め、採用された。
横引き工法とは、リニア状のデザイン形式の特長を生かし、中央部で組み立てては、それをレールに沿って、少し押し出し、また、中央部で組む立てて、繋げては押し出す、芋虫工法・ライン工法・ところてん式工法なのだ。写真では左手、外部足場のある部分で、パイプの立体トラスを鉄骨を組み立てる。鉄骨ができると押し出され、押し出された鉄骨は、その横で、屋根が葺かれ、DPGのスパイダー金物が取り付けれれる。。もちろん同時に中央部分では同様の鉄骨が組み立てられている。その工程が終わるとまた、押し出され、次は塗装である。写真では、右手外部足場とガラスの張ってある中間の部分である。さらに、その工程が終わると、押し出され、先では、ガラスが取り付けれれる。このように、「鉄骨組み立て」→「屋根葺き・DPG金物取付」→「塗装」→「ガラス取付」という順での作業が同時進行で行われ、順に押し出されるのである。体育館側も同様に、、「鉄骨組み立て」→「屋根葺き・外壁金物取付」→「鉄骨塗装」→「外壁取付」という順での作業が同時進行で行われ、順に押し出されるのである。金時飴でもいいし、まさに、ところてん工法なのだ。
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撮影:高橋寛