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ガラスの音楽ホール内部
建築インテリア竣工写真作品集
ガラスの音楽ホール。舞台の背後の大扉が体育館へ開放された状態となっている。椅子もあるフレックスと共同開発のアクリル樹脂による透明な椅子である。残響時間確保のため、椅子もあえて吸音素材を使っていない。コンセプトは、中世音楽のための音楽ホールであるから、パイプオルガンは欠かせない。パイプオルガンは大林徳五郎氏の作成によるもの。デザイン上、また予算上これ以上の気積を確保できず、したがって、このままでは十分な残響時間を確保できないため、音楽ホール内は電気的な残響支援装置によって残響時間を確保している。舞台の背後の大扉が体育館へ開放された状態でパイプオルガンが演奏されるとアリーナ全体にパイプオルガンの音が響き渡るに違いない。
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撮影:田中宏明