| 一覧へ戻る|次へ--> |
南側外観
駅舎・自遊空間…コンピューティングデザイン
CG・レンダリング・イラスレーション・ microstation BIM設計・北海道岩見沢市
「岩見沢のまちの顔となる駅、変わらない価値を持つ駅舎」という課題に対し、「シェル形態」で、かつ「ゲート・門」もしくは「ブリッジ・橋」という要素を持ち込んだ「有機的曲体」駅舎という概念で答えたい。
かつて建築学会賞を受賞した建築に東海道新幹線駅舎郡があったと思う。きわめて経済的機能的駅舎とされた、直方体の新幹線駅である。これが町の顔となっているかといえばきわめて疑問である。一方、町の顔となっている駅舎は、多くは古典的建築様式の、過去への郷愁を誘う駅舎が思い出される。さて、今、古典的形態を持ち込んだ駅舎を作ったとして、「岩見沢のまちの顔となる駅、変わらない価値を持つ駅舎」となるであろうか。私の答えは否である。
駅舎は今でも、運動、移動、物流、情報の玄関であることには、少なくともその象徴には、変わりないと思う。それゆえ、既成概念にとらわれることなく、真に現代的で挑戦的な「有機的曲体」の異物を移植するのである。かつ、その形は、駅舎という運動のイメージと呼応し、流れるような流線型である。さらに、駅の機能のひとつ「旅人が安心して身を寄せる場所」のために「シェル形態」であり、第2の駅舎機能の「町の玄関・寄り付きや橋詰」のために「ゲート・門」もしくは「ブリッジ・橋」のイメージも取り込んである。
| 一覧へ戻る|次へ--> |