立川市新市庁舎設計者選定競技
図面
市庁舎・自遊空間
有機的曲体建築
microstation BIM設計
東京都立川市
ボクシンググローブのような形をしたシェル構造が、自衛隊立川基地の騒音から守っている。この形は、中に仕組まれた、議場、市民のホール、集会活動施設を、包む形でもある。一方、新都市の都市軸の沿った面は大きく開かれ、凱旋門のように市民を向かいいれる形をとっている。もちろん、曲体は、その施工性も考えて、すべて多角形で構成されている。
地下1階と地上1階は駐車場である。地下をなるべく深くしないことで、建設費の低減を考慮した。(地下建設費は、地上の3倍とされている)
1階には議場もある。
メインの入り口は、階段もしくはエレベーターで上がって、2階となっている。2階には市民にとって最も身近な情報センターがある。さらに、円錐形のガラスを通して、ロビーから直接議場が見下ろせる形となっている。議会は、開かれていなければならない。理念を、そのまま形としている。
2階ロビー中央上には、円形吹抜けがあり、上から自然光が降り注ぐ。この吹抜けを見ながら、上に上ると、事務スペースが広がっている。
3、4階はこの事務スペースである。前述の吹抜けを通じて、事務スペースは、すべて見渡すことができる。このこのたね、この吹抜けを、コネクトボイドと呼ぶ。コネクトボイドの周りには、インターフェーススペースが置かれる。いわゆる市民との対応窓口である。このスペースは、行政の組織変更にも柔軟にレイアウト変更できるような、家具とスペースを想定している。硬直化されやすい行政組織を、常に柔軟に変更できる実際の道具を提供する。それが、インターフェーススペースである。さらにその奥には、一定間隔で並ぶユニバーサルワークスペースがある。組織が変更されても、端末パソコンの設定さえ変えれば、市職員の移動は不要である。もしくは、し職員の席の移動があっても、机と端末レイアウトはの変更もしくは移動は不要である。したがって、このユニバーサルワークスペースが施設の管理維持(ファシリティーマネジメント)の省力化につながる。
事務スペースの、「コネクトボイド⇔インターフェーススペース⇔ユニバーサルワークスペース」という提案は、IT新時代の新提案であり、行政改革のための新提案である。これによって、施設の管理維持(ファシリティーマネジメント)の省力化と、行政運営の合理化を同時に実現できるものと考えている。
最上階の5階は、集会室、交流センター、会議室の市民開放のスペースである。このスペースもコネクトボイドによって、行政事務室や1階市民ロビーに開かれており、理念をt形態化している。そして、柔らかな曲線の屋根と、そのトップライトから入る自然光によって市民開放のスペースが包まれているのである