二世帯住宅 a723案 最終案
アニメーション
720×1270pixの高画質アニメーションです。都市空間の有効利用と内部空間の豊かさを求め、この二世帯(2世帯)住宅にもスキップフロアを採用しました。3D-BIM設計ではこのような空間をアニメーションで確かめることができます。
アニメーションシーンの説明
- コンセプト :都市空間の有効利用と内部空間の豊かさを求め、二世帯住宅にもスキップフロアを採用しました。この動画は、そのコンセプトを表しています。
- 外観 :さまざまな視点で外観を見ます。カメラは空に舞い上がり、鳥となって・・公園の木々をくぐり・・車がハンドルを切り車庫入れ・・玄関正面へ。
- インテリア1 :玄関扉を開け、階段を上がり、2階のキッチン・リビングをめぐります。
- インテリア2 :3階へ上り、寝室と子供室を回ります。階段へ戻り、トップライトを見上げ、リビングを見下ろしながら、2階へと戻ります。
- インテリア夜景 :リビングルームの朝から日没までの光の動きを見ます。その後、徐々に照明が点灯して行くリビングの様子を見ます。カメラは外に飛び出して、部屋に次々と明かりが灯るのを見ます。
- 外観の夜景 :夜景を鳥瞰で、そして公園から見ます。最後にヘッドライトをつけた車が車庫に入ります。
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解説・コンセプト
- 問題解決の完成度は高いと思われていたが、スキップフロアへの抵抗感から、当初は受け入れられなかった。「縦列駐車の大型乗用車・中型乗用車描く1台(計2台)分の完全な屋内駐車場」という条件はしのままに、前案・自遊空間案(a556案)の課題を解決した本案が、最終案となる。特長は下記の3点である。
- 高度地区北側斜線による容積の非利用部分を、スキップフロアにより解消させた。その結果、 1階世帯の部屋不足、間取りの使勝手の悪さを解消させることが出来た。
- スキップフロアは機能的合理的である上、に建物中央部にあるスキップ状の階段を利用して、2世帯双方の豊かな建築空間をもたらすと共に、暗くなりがちな中央部への採光をもたらした。
- この中央部の階段は、採光と通風を確保するため、照明電力の削減、空調換気エネルギーの削減をもたらし、パッシブな省エネルギー機能の役目を果たす。機械に頼らない間取り断面計画による省エネルギー対策が、建築住宅においては最も、効率的で効果的手法であろう。
- スキップフロアにより、比較的小割の床でそれぞれの階が構成されるため、鉄骨ブレース構造とし、前案(自遊空間案a556案)の純ラーメン構造に比べると、基礎、本体鉄骨の軽量化を行い、地中にあるといわれている太平戦争当時の高射砲基礎の地中障害物対策にもなっている。
二世帯住宅 a723案 スキップフロア案
間取り・平面図断面図
スキップフロアは、駐車場高さや基礎形状の違いを利用して、高度地区北側制限に対して、有効である。一方、床レベルが多様で複雑であるため、高度な計画性・設計アイディアが求められる。もちろんその複雑さから、構造との十全な調整も必要で、設計の力量が問われるといえる。