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HPの特徴

以下の文章は、平成19年4月のHP開設時に書き上げたものです。このHPにおいても、その考えは変わらないものがあります。開設時とこのHPでは、ページ構成とタイトルが若干変更されておりますが、基本的考え方は変わりません。そこで、若干の補足を加えて、そのまま再掲します。

HPの特徴

この会社を設立以来10年が過ぎようとしています。
設立時、私は二つのことを考えていたように思います。第1は、設計者(建築家)たるもの自らの考えを表明し、社会に問いつづけなければならない。第2は、その主張たる考えを、自ら切り開いた個性あるものにしなければならない、ということでありました。

設立後、世の中は猛烈な勢いでIT社会を築き上げ、いまやWeb2.0の社会に突入の模様です。ここに、上の第2の思いである自らの考えを作り出すこともおぼろげながら見えてきたように思います。このHPの作成は、2つの思いを実現させるのに、ちょうど良い機会を得たと考えています。

このHPには、2つの特徴があります。
1の特徴は、「作品」のページ(建築作品データ紹介)には、設計プロセスもふんだんに取り入れていること。
2の特徴は、「設計理論」のページ(3D設計innovationセミナー)をつくって私の考えを表明してあることです。

 

「作品」のページ(建築作品データ紹介)の特徴

「作品」のページ(建築作品データ紹介)の特徴は次の三つです。

特徴1:3次元設計/BIM

第1は、3次元設計/BIMの特徴が現われるように構成したこと。
具体的には、3次元設計から作成されるアニメーション、パースがふんだんに使われています。また、コンペティションの計画では、斬新な曲体デザインの試みもあげておきました。

特徴2:プロセス

第2は、設計のプロセスもわかること。
「設計理論3.1設計とは」(3D設計innovationセミナー>手法と理論>設計の本来的意味から )で書いたように、設計においてはプロセスが重要です。設計では、目的・目標はプロセスの中で徐々に明確になること、また、依頼主にはパートナーとしてプロセスに参加することが求められているからです。
プロセスを見ていただくことで、3次元設計/BIMの有用性も理解いただけると思います。

特徴3:情報の公開

3次元設計/BIMの副産物として、設計データは、すべて電子化されることとなりました。
図面も、pdfファイルなどにより、特別なソフト無しでも見ることが出来るようになりました。また、設計見積も出来る範囲で公開し、設計内容の充実度を理解いただければと思います。

 

「設計理論」のページ(3D設計innovationセミナー)の特徴

「設計理論」(3D設計innovationセミナー)は、設立時の第2の思いによるものですが、他の多くの設計者・設計事務所の場合、設計の紹介中心のHPが多数を占めているように思えます。設計は、これから生み出すものであり、生み出されてものを単に渡すものではありません。ですから設計者の考えを極力理解することが非常に重要なことと考えています。海外では、このようにHPで理論・考えを書き出しているページもよく見受けられます。日本では、どうしても実例を紹介する、実績主義に陥っているようにも思えます。住宅/建築の設計は、パートナーとして新しい形を共に考え生み出していく好意であると私は考え、このページが、皆様の私の理解に少しでも役立てばと考えています。
また「設計理論」(3D設計innovationセミナー)は、大きく三つの視点からかかれています。

視点1-要求仕様の探求

「3.1設計とは」(3D設計innovationセミナー>手法と理論>設計の本来的意味から )では、修業時代から会社設立時までに実務設計を通じて考えた、要求仕様の大切さを考えた、設計の大原則と考えていることをまとめています。

視点2-3次元設計・プロジェクトマネージメント・設計イノベーション

二つ目の視点は、3次元設計/BIMの導入・運用を通じて、その意義と可能性について考えたものです。これが「3.2設計イノベーション」「3.33次元設計/BIM」「3.4プロジェクトマネージメント/PM」(3D設計innovationセミナー>手法と理論 )にあたります。特にこの3次元設計/BIMの建築設計での本格的又は全面的導入・運用は、日本の設計事務所では皆無であり、この会社がアトリエ系設計事務所で日本では唯一の3次元設計/BIM対応の設計事務所であり、トップランナーではないかと考えています。3次元設計/BIMは、一般的には、いまだ、未知の手法でありますが、私は試験的運用を経て一応の実施運用段階と考えるに至ったと考えています。3次元設計/BIMの有効性については、プロジェクトマネージメント/PMとの連携なども視野に、本論の中で考えています。

視点3-美学

三つ目の視点は、デザイン(意匠)そのものの考え方です。「3.5光/構造/空間」「3.6曲体デザインモデル」(3D設計innovationセミナー>デザイン論 )がそれにあたります。
若いときは、デザインの定理のような手法や論理があるのではないかと思い、著名建築家の難解な本を読み、広く都市論まで広げてみたりもしました。また、実務においては、法規・構造・設備・音響・環境・設計仕様・職能など、技術的論理的視点の手法(テクニカル・アプローチ)により住宅/建築を考えたり、いち設計主任としての立場で、プロジェクトの様々な関係者の狭間で、設計・デザインの社会的方向性・価値に悩み、社会科学・経済の分野のかじり読みもしました。もちろん、デザイン・意匠の美学的位置づけを考えれば、哲学の領域にも踏み込まざる得ないでしょう。もちろん、いろいろな町や建物を見て歩くことも重要と感じ、見学にも相当時間を費やしたつもりです。しかし、いまだに確たるものを、つかんだとはいえません。
とはいえ、会社設立後ほぼ十年、一人で考えつづけてきて、そして、自分の能力の全てを掛けて竣工した住宅を見ながら、今までのデザイン・意匠に関する思いのまとめと、今現在考えていることを、私なりにまとめてみました。

Partner,Win-Win

会社設立以来、設計手法自体のIT革命を意識し、3次元設計/BIM(Building Information Model)の導入を始め、今までの試験的運用を経て、3次元設計/BIMの課題と有用性を思考し、いま、規模の大小にかかわらず実務での運用段階に至ったと考えております。 さらに、3次元設計/BIMの導入途中、プロジェクトマネージメント/PMを研究する機会を得て、3次元設計/BIMとプロジェクトマネージメント/PMの融合による可能性を改めて認識いたしました。

修業期間に、建築設計という職能を、意識して以来、私の「設計・デザインとは何か」「特徴とは」「個性とは何か」を問いつづけて参りました。 設計手法については、3次元設計/BIMとプロジェクトマネージメント/PMの融合が、設計手法のイノヴェーションであることを確信し、また、建築デザイン・意匠についても設計手法のイノヴェーションによって、新たな可能性が開けようとしている今、これらの考えをまとめる良い機会であり、HPを開設するにまたとない機会と考えております。

経営の世界では、多少使い古された観があるでしょうが、Win-Winという言葉を使います。設計においても、経済的視点に限らず、文化的・社会的視点に於いても、プロジェクトのすべての参加者と、パートナー(Partner)としてWin-Winの関係を築き上げられれば考えております。

このHPは、全て私が作成しました。これからも改善、修正、更新していければと思っております。

最後になりましたが、皆様には、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


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スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

 
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