BIM3D設計innovationセミナー
コンピューティングデザイン論…曲体デザインモデル

直線の時代

1. 住宅/建築の直線必然性

私たちの周りには、明らかに直線は取巻いている。全ては、これほど、直線で構成されている必要が、必然性があるのだろうか。
直線は、全て、人工物であるといってよい。自然に目をむけて見れば、皆無といってよい。あえて言えば、枝をつけず、重力に有効に抗しようとする杉の木立。

2. 時代・道具・デザイン

とすれば、直線は人工物の象徴。地球がすべて自然に覆われていた時代、自然という予知不可能な畏怖に対する、人の理性による自然への抵抗の象徴ともいえるのが、直線であったのではないだろうか。
もちろん、ツールの影響もあろう。3.3.1.1でも指摘したように、住宅/建築を考え始めたとき、人は、2次元平面に定規とコンパスにて描かれたであろう。それは、直感に頼らず、空間を正確に伝達できるのは、直角・直線・円で定義されるユークリッド幾何学が、最も適していたからだとも言えよう。ユークリッド幾何学は、空間を思考する為の道具なのだ。

 

     
 
直線デザインは2000年以上も生きつづけ、地球は直線で埋め尽くされようとしている。実際に建設される構造物だけではない、美的思想、建築的構想においても同様である。建築的構想においては、宇宙まで伸びる。

 

 

しかし、2001.9.11 New York 直線賛歌の象徴的建築の崩壊。なんと象徴的出来事であろうかとも思う。


スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

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