BIM3D設計innovationセミナー
手法と理論…BIM3D設計の展開
設計の本来的意味から
プロセスと探求

設計の役割は、上のようなプロセスそのものといえます。
では、その役割を実践するために、どのような考え方で、問題を解決し、処理すべきでしょうか。
私は、プロセスの中で、3つの課題「何のために(要求・目的)」「何を(目標)」「いかに(方法)」を常に問い続けることこそ重要で、この問いこそ、設計の本質であると思います。
「何のために(要求・目的)」は、勢い忘れがちです。要求・目的が決まっても「何を(目標)」は、既定の条件の中で正しい方向に向いていますか?目標が決まってもそれを「いかに(方法)」実現させますか?目標のために最も適切な方法ですか?
あえて具体例はあげません。この3つの問いを順番に進めるうちに、問い直しが始り、また、問いのうちに、また新たな問いが含まれることもあります。常に、時間・空間・対象によって変化するものですから。
このような設計に対する姿勢は、この会社設立時から変わらぬものです。以下に、会社設立時に会社案内のなかで、その思いを記述した設立あいさつ文を載せます。いま、読み返すと、勇み、肩肘を張った気負いがあり、恥ずかしい部分もありますが、その心意気が良く現われていると思いますので、参照ください。

有限会社高橋建築研究所設立に際して
何のために(要求・目的)

「何のために」細かく計画するのか。
建築主・利用者が複数であれば、その要求・目的も異なります。また、全てを満足できるものは存在しませんから、たとえ建築主・利用者が一人だとしても、可能性を少しずつ、削ぎ落とす事も必要です。「何のために」建物を建ようとしているのか。これが計画の出発点であり、計画・設計にいきづまった時に、立ち戻るべき所となります。要求・目的が明確なほど、満足のいく、美しい建物ができるものです。
「何のために」/要求・目的を、明確にすることは、難しい事です。
明確な要求・目的を、皆様との共同作業により、見つけ出すことこそが、私たちの建築の始まりといえるでしょう。

何を(目標)

建物は、私たちに、「何を」もたらすのでしょうか。
要求・目的=目標ではありません。道具・機械も要求・目的があり設計されています。建築(地域)設計に、特別な意味があるとすれば、建築(地域)自体に、その答えが含まれているように思えます。ただ、「住むための機械」、「記号化された記憶」という手法は、建物としては物足りなさを感じます。少なくとも、道具・乗り物・機械・映像・コンピューターから、絵画・彫刻・音楽からも得られない質の歓び、
先験的に建築(地域)であればこそ与えられる歓びが、建築(地域)の将来に破り存続する理由です。「この歓びが、建築(地域)の「何を」もって実現さているのか」の解答が、建築(地域)設計の目標といえるでしょう。

いかに(方法)

建物を「いかに」して建てるか。
いかに建物は構造・設備・音響・施工可能性を総合的に考え、計画され、各種材料により総合的に組み立てられて、造られています。社会性(経済牲・文化的理念)、芸術性などを含めれば、さらに広い総合性が求められているかが理解できます。
「いかに」は、施工段階では、プリフアプリケーションの課題建物が出来上がると、耐用年数、補修・改修の課題もあります。そして、「いかなる」姿で建ち続けることが、目的・目標を、満足させるかも重要です。さらに、地球資源の事も考えねばなりません。
いずれにせよ、「いかに」建てるか(方法)を、総合的に考えることが、建築のもう一つの原点といえるでしょう。

理念

建築(地域)設計において「何のために」「何を」「いかに」の解答は、難しく、ひとつの解答はないし、時代とともに変わるものかもしれません。しかし、「住宅から地域」までの広範囲にわたる共通の課題であり、永遠の課題なのではないでしょうか。

  • 「何のために」「何を」「いかに」を問うことこそが、「建築(地域)設計が、まずすべきことであり、これからの活動の理念ともいえます。この問いを通して、私たちが求める建築・地域の理想像を描くことができるように思えます。

今までの考察で、私たちの建築(地域)設計の出発点を確認したつもりです。ここでの「問い」は、私たちが微力を傾け、今後、絶続発展させるべき原理であり、この原理をもって、私たち設計者の使命が、遺憾なく果たせることと思っております。建築(地域)設計という事業に、あえて挑戦するこの志をご理解いただき、皆様とのうるわしき共同作業により、理想なる建築(地域)が必ずや造りだされることを期待しております。

平成10年7月


スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

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