1. BIMからデータをオートマティック生成
BMIだけでは、情報を伝えることはできない。紙と定規という設計ツール。今までの設計教育で叩き込まれた2次元から3次元を想像する思考。いや、しかし3次元モデルを実務で利用していると、人間の脳は、どうも、2次元から3次元を組み立てていくし、逆に、3次元は、2次元に還元しないと、正確に迅速に、他者に伝えることはできない。教育・テクニックの問題ではなくて、たぶん人間の能構造の性質?
数量データも集計しなければ意味がない。
これらのデータをBMIはオートメーション化。
2. 図面
生成・抽出条件を一度設定すれば、2次元図面はオートマティックに生成・抽出する。
BMIの変更にも迅速に対応可能。
生成・抽出後の文字書込みも、仕様書・見積書の内容とリンクした内容を張り込み、一部オートメーション化されている。
3. 設計見積書
Σ{「数量」×単価}=工事費。単価を設定すればオートマティックに生成。
設計見積書といえば、官営工事に使われるもので、民間では予算的に作成不能という常識を覆す。
設計見積書作成効果は
- 従来の実施設計完了時の作成は、工事業者との交渉に有益 。
- 基本設計終了時の設計見積書の作成も可能である。実施設計完了時のコストコントロールのための設計変更は、はなはだ効果・効率が悪く、大幅なフィードバックによる設計変更は現実的には不可能である。よって、この基本設計終了時の設計見積書の作成は、コストコントロールに有効な手段である。
- 工種ごとの正確な見積が可能。これにより分離発注による工事交渉も優位になる可能性があり、「分離発注+CM」によるコスト削減効果も期待できる。