3D・BIM設計をプロジェクト・マネジメント(PM)で再構築
3D・Building Information Model(BIM)設計とは、まさしく設計に内在する多様な情報を、ひとつのモデルに包括して、そのモデルを利用し設計することです。立体化し、パース・レンダリングへの利用だけでは、3D・BIM設計の手法を有効に、効率的に使っているとはいえません。
3D・BIM設計の原理を、プロジェクト・マネジメント(PM)の概念で再構築することによって、設計・建設の効率化され、携わる多くの人々・社会へ、有効な利用ができると考えています。
プロジェクト・マネジメント(PM)とは、狭義ではプロジェクトのコスト管理です。しかし、コストに携わるということは、スケジュール、製品の仕様・要求、デザイン、工法など、プロジェクトを包括的に管理しなければなりません。これが広義のプロジェクト・マネジメント(PM)です。本来、広義のプロジェクト・マネジメント(PM)の職域は、建築家に属するものであったと考えています。しかし、社会・建築が複雑化・分業化する一方で、建築家は、デザイナーとして職域を狭めるケースが多くなり、その結果、プロジェクト・マネジメント(PM)という職域が発生したと考えています。