3D(BIM)設計・I/Pのプロセス

立体モデル作成により設計が進めれるため、従来のプロセスとは違ってきます。プロセスは、「2009年JIA大会インテグレーテッド・プラクティス シンポジウム第4 回」のオーストラリアの Robin Drogemuller 教授 （クイーンズランド大学）の資料より「AIA Integrated Project Delivery Guide」を参考に、日本の実情と私の経験から作成しました。

成果品と基本仕様

株式会社ベントレー・システムズ製の３次元CADのMicroStation及び建設用Trifomaを使用することとし、各設計段階の設計成果品の基本仕様は下記となります。

＜各作業段階のサービス及び成果品＞

1. コンセプト・ プログラム
   1. ブロックプラン3Dモデル
   2. CG・アニメーション（*注1)
   3. 面積等数量情報、一般的計画図面。
2. 基本３Dモデル
   1. 各検討案3Dモデル
   2. 基本設計3Dモデル
   3. CG・アニメーション（*注1)
   4. 設計見積書・設計数量表（*2.1)
   5. 一般的計画図面（*2.2）
   • （*2.1）3Dモデル化されていないものを除き、実施設計レベルの設計見積。
   • （*2.2）図面間の食い違い無し。
3. 図面作成
   1. 詳細３Dモデル
   2. CG・アニメーション（*注1)
   3. 設計見積書・設計数量表（*3.1）
   4. 一般的実施図面（*3.2）
   • （*3.1）数量制度は民間施工会社見積書と同等以上
   • （*2.2）図面間の食い違い無し。平面詳細・天井伏・展開図は構造・設備も含む総合図。施工図レベルの精度で施工図にも利用可能。
4. 監理：竣工図
   1. （*注2）
5. 標準仕様以外で別契約可能なものの例
   • *注1：CGで営業目的など高品質を求める場合は一般仕様外別契約。アニメーションは一般仕様外別契約。
   • *注2：実施設計3Dモデルの修正から竣工図作成。ただし仕様外別契約。
6. 成果品のファイル形式等
   1. 3Dモデル：DGN,DWG,DXF,Google Earth(KML)*DWGネーティブサポート、AutoCAD利用可能。
   2. CGファイル形式：JPG,TIFF,BMP
   3. アニメーション形式：AVI
   4. 図面：DGN,DWG,DXF,PDF,ペーパー
   5. 数量情報：excel