基準階階平面図
雁行・ZigZag案の最も特徴を表している。南から「Aタイプ71.34㎡→Cタイプ64.55㎡→Bタイプ68.0㎡→Bタイプ68.0㎡→Dタイプ73.85㎡」の順番で部屋の環境に合わせて、住戸の大きさをが決められている。課題は構造計画である。本来は住戸間界壁の中央付近にもう一つ柱が必要かもしれない。ここではあえて、界壁の構造上の効果を期待し十字型の梁とし、界壁上に必要とされる柱を除いた計画である。何より杭の本数を減らすことを考慮した計画と仮定している。構造上の計画の最終判断は、杭の数・躯体数量・スパンと梁高さによる全体断面計画によるコスト判断となろう。このように形状の複雑さは構造・仕上げ面積とコストにも影響が大きい。しかしながら、1住戸に2箇所は角部屋を生み出す雁行・ZigZag案は、通風・採光に有利で、かつ通風・採光など自然の力を利用した省エネルギーにも有利であろう。この魅力は絶大である。