「市原市水と彫刻の丘」リノベーション基本実施設計業務プロポーザル
千葉県市原市・microstation BIM設計
2010年(平成12年)に開催されたコンペティション。参加するも落選。アートディレクターと共同によるソフト重視の案が期待されていたようであるが、あえて建築的強度を持ったランドマークとしての美術館を提案した。
水辺にアーチが聳え、そのアーチから屋根が吊り下げられています。リノベーションによる平面的制約は、アーチから屋根を吊ることによって、制約から解き放たれます。既存の平面形状とリノベーションによって要求される平面形状に、フレキシブルに対応する、優雅な曲線の屋根を作り出しています。そして、水辺に映るこのアーチが、市原市の美術館として、市の象徴となることを期待してデザインされています。アーチ、曲線の屋根は、3D(3次元、Building Information Model)設計でデザインされています。
アーチは、市の象徴となる。景観上も、市原市を象徴するひとつの景観となるため、ランドマークのとなることが、デザインのひとつの意図とされている。周辺の緩やかな丘陵に囲まれた、ダム湖畔に聳えるアーチは、湖を囲む道路からくまなく見渡され、格好のランドマークとなろう。それを3D(3次元、Building Information Model)設計では、googleEarthで、確認することができる。
2枚のパネルによって構成されています。1枚は、レンダリングパネル。BIM3D設計による豊富なレンダリングで説明しています。もう一方は、これもBIM3D設計により1つのモデルから抽出された図面とコンセプト説明です。
「アーチ」とそれによって吊り下げれれた「雲のような屋根」。この提案が、美術館としての自由で汎用性のある展示空間を生み出し、湖畔に半島状に突き出た屋外公園・展示空間との一体性・連続性を生み出す。さらに、アーチは、ランドマークとなり、美術館は市の象徴ともなりえると考えた。さらに、このアーチを「いかに」つくるかも提案している。
3Dで作ったモデルを3dpdfで公開しています。pdf上で、様々な視点から見ることができます。googleEarthで見れない、インテリアも様々なアングルから見ることができます。
「アーチ」「雲のような屋根」を図面上で見ると、また、違った印象を与えるでしょう。3D設計で抽出された図面です。
市原市が、市の文化施設「市原市水と彫刻の丘」のリノベーションにあたり、基本実施設計の設計者を選定するために、プロポーザルを実施する。