BIM3D設計innovationセミナー
コンピューティングデザイン論…光/構造/空間

五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)のうち、建築とは、直接関係ないのは、臭覚・味覚。残る視覚・聴覚・触覚のうち、建築にとって、一番影響力の大きなものは、視覚。すなわち光は建築を構成する第一の要素。
「上からの光」「横からの光」「下からの光」「逆光」のそれぞれの効果をもつ光が、私の存在することへのそれぞれの深層意識を刺激し、自らが存在することをほのかに感じさせるのかもしれない。

1. 上からの光

鬱蒼たる林。見上げると、木々の間から、幾筋もの光線が、降り注ぐ。見上げると、その光線は、神の光線のごとく、崇高な思いを抱かせる。
上からの光は、地上のものに光を当て、その下に影を落とす。そこに、あること、いること、を考える。
陽光のもと、住宅/建築があること、それに対峙する私がいること、を気づかせる。
住宅/建築に私が包まれているとき、上から射す光は、私がそこにいることを、気づかさずに入られない。
住宅/建築にあるものが包まれているとき、上から射す光は、そのものがそこにあることを、気づかさずに入られない。

2.横からの光
 

横からの光線は、対象の性質を、浮かび上がらせる。
住宅/建築・ものにあたる横からの光は、陰影を与え、光線の反射・屈折・輝きを与え、テクスチャー(肌合い、材質の風合い)を浮かび上がらせる。
肉体にあたる横からの光は、筋肉の緩やかな起伏を浮かび上がらせ、きめこまやかな肌のグラデーションや、代謝物としての汗による光の屈折を浮かび上がらせる。そこには肉体の生へ賛歌という性質が見られるであろう。
人の顔に横からの光があたるとき、はじけんばかりの肌の張り、刻み込まれた皺の数々、そして、反射と屈折によって瞳が輝く。この光によって表現される表情には、その人の全人格が現われよう。
横からの光線は、その内面を映し出す。

3.下からの光

下からの光、それは、うつろな光。非日常。
下からの光は、特異な、又は人工的状況である。
水上の船の上に私がいるとき、実際私が浮遊しているという現実の他に、陽光が水面に反射し自らを照らす。上からの強烈な陽光と共に、水面に反射し、下から私を照らし出す。光の集中砲火。私の浮遊感。
雪上にいるとき、私は、そこに一人いることを感じることがある。周りに人が少ないことによる、又は、スキーによるスピード効果による、自己の外部世界との遮断がその感覚を抱かせようとも、雪原に反射する光(好天のまぶしい下からの光でも、曇天・霧中の平坦な下からの光でも)が、浮遊感・孤高の意識をもたらさせる。

 

暗闇・漆黒の空間を基盤とする舞台。フットライトはまさに浮遊感覚そのものだ。舞台上の主人公にとっても、暗闇に浮かぶ主人公を見つめる観客にとっても。
屋根の建築とも言える歴史的日本の住宅は、深い庇と縁と庭を持つ。苔・小石・池で構成された庭は、陽光を反射させ、反射した光は、縁を越え、壁・天井を下方からほのかに照らし出す。揺らぎ、時間のうつろいを感じさせる光。
あたかも、諸行無常の世界観を、住宅/建築に象徴させるように、うつろい、揺らぐ光だ。

4.逆光

全ては光に包まれ、満ち溢れている。
そこに突如現われる闇。
闇は、死、エロス、真実の投影・憧れ。
闇は無ではなく、隠された真実を炙り出す。


スマホ、iPadに対応、Naviを修正。

レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5

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