1. リアリティー
ものを支える構造体が認識できるとき、光が意識させた私がここに存在することへの思いに、さらに現実に存在することへの思い(リアリティー)を与える。
リアリティーとは、重さを支えること。
光を認識させる面・質量のある実体を支えること。
構造体が認識できないとき、建築の存在感が希薄となり、バーチャルの世界と境界はなくなる。たとえ物質としての実体があったとしても、構造体が認識できるときのリアリティーの世界とバーチャルの世界には一線が画される。
構造の認識、リアリティーが生まれ、始めて、建築が認識構築される。