従来のリスク費が転じる見かけの利益
上のグラフは、あるプロジェクトの予算が実行されたときの、リスク費と利益の関係を示した図である。横軸が「工事リスク発生の大きさ」「縦軸が工事費と工事費の内訳」である。水平に構成されているのが予算配分。断層のように右上に走る青い線が、工事リスク発生量をア表す。
工事発生量がゼロのときは、工事リスク費は全て利益へと転ずる。右に進むにつれて、工事発生リスクが高まり、利益を食いつぶすと、予定利益の確保不能となり、工事リスクが諸経費にまで入り込むと、赤字プロジェクトとなる。
これは、純工事費・利益は実行価格、諸経費は口外されている見積書価格、リスク費を残りとしている。
次に全てが実行価格の場合を見てみよう。