3D・BIM設計が新技術対応できる理由

3D・BIM設計では、新技術の導入の可能性が飛躍的に広がります。その理由は、

1. 設計見積による予算の把握
2. 1元的立体モデルによりそれぞれの専門関係者が、同時にプロジェクトに参加

1.　設計見積による予算の把握

新しいものにチャレンジするときは必ず、予算の壁にぶつかります。従来の類似物件から類推することは、不可能だからです。それを実現するには、要素を積み上げて、設計見積もりを行うしかありません。

• 従来の帰納的概算手法
• ↓
• 3D・BIMの演繹的概算手法（設計見積）

これが、必須の条件となります。

私は、音楽ホール体育館展示複合建築・白石市文化体育活動センター（CUBE)で、それを体験的に強く実感しました。

2.　1元的立体モデルによりそれぞれの専門関係者が、同時にプロジェクトに参加

新技術は、新しい関係者とのネットワークによって生み出されます。設備・構造設計と同様に1元的に3次元モデルで、設計がなされますので、多くの関係者が、同時進行的にプロジェクトに参加できることとなります。短期間で、多くの関係者の知恵が共有できる、3D・BIM設計は、新技術の強力なツールです。

3.　3D・モデルを利用した多角的視点での検討

「設計見積・多くの関係者が同時にプロジェクトに参加できること」のも多角的視点の範疇です。このほか、立体で、さまざまな視点から、確認できることは、きわめて大きなメリットです。3D・BIM設計では、「新技術の対応」に多くの可能性を見出せます。