アカウンタビリティー とは、すなわち説明責任。
「建築見積」は、「説明責任を果たしていない!」が結論です。
これについては、前段の
で指摘したとおりです。
現在の建築見積書の内容が、建築の価値を正しく反映していない。本来、諸経費に含まれるべき経費・設計費・現場管理費・利益がそこに正しく含まれず、純工事費の中に含まれている。また、リスク費についても、なんら明示する方法がないために、過剰に含まれている恐れがある。このような、実体と見積書の内容の価値評価が異なることこそが、「説明責任を果たしていない!」ことではないでしょうか。
この建築見積書のアカウンタビリティー (説明責任) によって、
- 原価公開
- 3D・BIM設計による高度な設計
という二つの手法を使えば、コストダウンが実現します。しかしこのコストダウンは、関係者の誰かが損をするコストダウンなのではなく、全ての関係者が利を得るコストダウンなのです。それを羅列すると下記となります。
- 発注者
- プロジェクト建設費、事業費のコストダウン
- 出資者への建築見積書のアカウンタビリティー (説明責任)による信頼性アップ
- 施工者
- プロジェクトのコストダウン
- 利益の確実性アップ(収益率ダウン場合もあり)
- コストダウンによる企業競争力アップ
- 下請け専門業者・メーカー
- 価格破壊からの回避
- 設計者
- 収益の確保