原価公開(オープンブック)とは。
原価公開(オープンブック)とは、施工元受会社が、下請け工事会社、発注メーカーへの最終支払明細を、提示することです。
原価公開(オープンブック)とは、施工元受会社が、下請け工事会社、発注メーカーへの最終支払明細を、提示することです。
コストダウンが期待される「原価公開(オープンブック)契約」とは、以下のようなステップでとなります。
この流れをフローチャートにしたのが上の図です。メリットは以下があげられます。
これが当然のように思われるかもしれませんが、実は、従来の請負工事解約では、専門(下請け)工事会社、発注メーカーへの最終支払明細は、施工会社の「秘中の秘」で、決して口外されることはありません。
なぜ、決して口外されないのかは、次のように考えれれます。
まず、前提として、以下の3点を確認しなければなりません。
それゆえ、下のような理由で、原価公開(オープンブック)できないのです。
諸経費が、本来の見積項目として計上されずに、純工事費(専門(下請け)工事会社、発注メーカーの費用)として、中にばら撒かれている。そして、純工事費(専門(下請け)工事会社、発注メーカーの費用)に諸経費が繰り込まれたのを契機に、工事リスク費も十分に繰り込まれます。そこで、予想される工事リスクが全て、発生するかというとそうではありません。発生しなかったリスクは、自動的に施工者の利益へと転ずるのです。大儲けか、損か、「土建屋のどんぶり勘定」とは、このような視点ではないかと思います。現在、「そのような事はない、詳細な見積書を作っているではないか!」との、反論も多いのではないでしょうか。しかし
という構造は、なんら変わりません。詳細に、複雑に、実体を見えにくくしていると、いえます。
詳しくは->建築見積もりの現状を参照してください。
そこで、諸経費を正当に評価し、リスクの削減と明確化を図ったうえで、原価公開(オープンブック)によって価格を明示し、最終的リスク費を現在のリスク費から削減し、コストダウンを図ろうとする。これが、原価公開(オープンブック)契約の基本的考え方です。
レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5
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