3D・BIM設計Bentley社製Micro Station/TriFomaの2次元図面作成の手法概念図
3D・BIM(Building Information Model)設計のBentley社製Micro Station/TriFomaを利用した2次元図面作成の手法
上の概念図は、3D・BIM(Building Information Model)設計のBentley社製Micro Station/TriFomaを利用した2次元図面作成の手法をあらわしたものです。手順は以下となります。
- 3Dモデル・BIM(Building Information Model)作成
- 上のモデルを利用し、設計図書を作成
1.<3Dモデル・BIM(Building Information Model)作成>
「3Dモデル」と「データ群」は、以下のように作成します。
- 「3Dモデル」
- 電子的3次元モデル。実際の寸法でPC内に構成されています。基本的には、建築の構成部材ごとにつくられます。実際の寸法なので、その部材ごとに数量情報が含まれています。
- 「データ群」
- パーツ
- 「3Dモデル」構成部材。パーツは、実際の寸法なので、その部材ごとに数量情報が含まれています。また、パーツには名称をつけて分類し、数量情報のベースとなります。
- コンポーネント
- 仕様と単価のデータ群。パーツの数量情報に、仕様と単価の計算方法を指定し、全ての仕様ごとの総和を求めると、設計見積・数量調書が算出できます。
- キーノート
- コンポーネントの仕様から作成された、図面作成用の仕様一覧表。図面作成の仕様書き込みに用います。
2.<設計図書を作成 >
設計図書は、それぞれ以下の手順で作成されます。
- 図面
- 「3Dモデル」 の切断位置を設定。PCで計算して、断面形状を抽出します。
- 断面だけだなく、立面もこの考え方で抽出します。
- 「3Dモデル」は、原寸データなので、当然、抽出データも、原寸情報となります。
- これだけでは、設計図になりませんので、次に、尺度の設定、寸法の半自動書き込みを行います。
- キーノートによる半自動仕様表記
- 設計見積書・数量表
- 上で、説明のように、パーツを、コンポーネントの設定に従い、総和を計算。
- 仕様書
- コンポーネント・キーノートのデータベースを利用して、作成。
よって、「図面」-「設計見積書・数量表」-「仕様書」の不整合は、極力回避できます。