方針の策定
複数の敷地が対象となると、問題、課題が複雑化し、個々の部分的課題ばかりに目が行き、本当の目標、目的を見失うことはよくあることです。あらためて目標を見つめなおし、定め、現状も冷静に分析した上で、今後の作業の方針、プロセスを確定することが第1歩となります。
プロジェクトマネジメントというと、単一の建物でかつ、作業が期間限定、つまり最初と最後がある、企画から設計そして竣工までをさすことが多いと思う。しかし、プロジェクトマネジメントでは、企画決定の要因を考えると、建設後の収益構造、つまり、利益と建物の管理費用、利子等資金調達費を考えなければならない。建設後の施設の運用、つまり、ファシリティーマネージメントFMが、企画決定には需要な要素となる。さらに、ファシリティーマネージメントFMでは、単一の施設だけでなく、複数の施設の運用、管理も視野に入れなければならない。このように考えると、オーナー側は、問題が輻輳し、最終決断が、ままならないのは当然ともいえる。
ここでは、複数敷地建物の運用事例として小さな物件ながら、貸し店舗付住宅と、近接する車庫として利用している土地の、二つの最も有効な利用法を、策定提案したプロジェクトマネジメントPM及びファシリティーマネージメントFM事例を示す。小物件の例ではあるが、手法・技法においては、高度な試みであり、大きな物件に対しても有効な手法と考えている。
複数の敷地が対象となると、問題、課題が複雑化し、個々の部分的課題ばかりに目が行き、本当の目標、目的を見失うことはよくあることです。あらためて目標を見つめなおし、定め、現状も冷静に分析した上で、今後の作業の方針、プロセスを確定することが第1歩となります。
定められた作業の方針、プロセスによって、作業を進めます。個々では、それぞれの単独の敷地での可能性の検討(フィージビリティースタディー)を行い、2敷地の組み合わせでの可能性の検討、分析を行います。
上の分析は、主観的でなく、客観的でなければなりません。さらに、単一的支店ではなく、多角的でなければなりません。ここでは、収益、時系列の視点、将来の展望、機能性について、できる限り客観的に分析し、その詳細資料についても紹介します。
詳細資料
正味現在価値(NPV)・内部利益率(IRR)・回収期間(引算方式)・回収期間(割算方式)・投下資本利益率(ROI)・ 借入金完済年数 ・最終年借入金残高・ 最終年剰余金残高・ 判定
プログラムP1の投資評価の計算詳細プログラムP1の投資評価の結果(以下の項目)の計算詳細(PDF92KB)プログラムP2の投資評価の計算詳細プログラムP2の投資評価の結果(以下の項目)の計算詳細(PDF92KB)プログラムP4の投資評価の計算詳細プログラムP4の投資評価の結果(以下の項目)の計算詳細 (PDF92KB)
客観的分析によって、必ずひとつの答えが、自動的に導き出されるわけでもありません。それぞれの案には、長所も短所も含まれているのが通常です。これは、単一のプロジェクト、建築住宅の設計でもk同様です。結果の分析をし、整理し、最終の評価を作成提案します。このプロセスによって、オーナーにとって、最も最適の案が選択され、納得のゆく結果が得られるのです。
実は、これはG氏から依頼を受けた計画の一部です。「リビング住まいのリフォーム」、「トータル住まいのリフォーム」、「北国寒冷地車庫ギャラリー住宅」、「複数敷地建物の運用・ファシリティーマネジメントFM」は、すべて一連の検討であり、それぞれは部分的検討に過ぎません。「リビング住まいのリフォーム」に始まる、1室の部屋のリフォーム計画は、実は、生活環境の変化に伴う家全体のリフォーム計画「トータル住まいのリフォーム」となり、さらに、貸店舗や近隣車庫の有効利用を考えた、資産運用を含めた、「北国寒冷地車庫ギャラリー住宅」、「複数敷地建物の運用・ファシリティーマネジメントFM」となり、最終的には、オーナーにとって、納得のゆく結論が得られています。
レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5
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