工事価格の大分類
工事価格の中身をを大きく分類すると以下の3つに分けられます。
- 純工事費:実際に元受施工会社が工事に支出する費用
- 元受施工会社の費用と利益で「本社経費+設計費+現場管理費+利益+リスク費」
- 消費税
工事価格の中身をを大きく分類すると以下の3つに分けられます。
建築見積もりは、時間系列で、工事着手まで3段階の価格に分けられます。
設計者・設計事務所は、設計の過程で概算見積もりを立てます。見積もりは、各種工事の個別見積もりの総和です。コンクリートや木材などは、単価が調査され公表されていますので素rを採用します。サッシ・設備などメーカー生産品、特殊工事生産のものは、メーカー・特殊工事会社から、直接見積書をとって、概算見積もりを作成します。このメーカー・特殊工事会社から直接提示される発注者・オーナー・建築主・設計者・設計事務所あての見積価格を、上代価格といいます。この上代価格は、提示価格より暗黙の了解で2割から3割割り引いていいことになっています。設備・器具のカタログ価格もこれにあたります。
より広義の意味では、施工会社から最初に提示される見積価格もこれに当たります。
設計者・設計事務所が、上代価格を査定し、発注者・オーナー・建築主が、施工会社と直接交渉のうえ、契約価格(見積書価格)が決定されます。
設計者・設計事務所では査定を行いますが、多くは、この上代価格の切しろを考慮しているか、見積もりに大きな要素の落しはないか、数量の大きな間違いはないかのチェックを行います。これを査定といいます。
複数の工事会社から見積もりを提出させ、比較することもあります。これで、それぞれ安い項目だけを集めて、集計しなおす査定は有かというと、答えはNO!です。工事会社には、得意不得意があり、下請け会社・メーカーとの取引に、工種によりばらつきがあるからです。
発注者・オーナー・建築主が、当初の価格から交渉で**円、**%値引きさせたということも効きますが、実は、折込済みの上代価格切しろを値引きしたのががほとんどでしょう。
上代価格から、綿密な査定を行い価格交渉でを契約価格(見積書価格)決定するというより、あらかじめ決められた、切しろを査定での契約価格(見積書価格)決定といえます。発注者・オーナー・建築主の満足感を得る程度のことでしかありません。しかも、結局は純工事費を削ることになりますから、値切ったとしても建築の価値がそのまま上代価格の価値を維持するのではなく、初めから予定された、一段下の建築の価値に落ち行いたともいえます。
契約価格(見積書価格)に基づき、施工段階に入ると、また、別の価格が登場します。建設業者実行価格です。現場、実行予算とも言われると思います。これは、施工者以外誰にも公開されません。
しかし、諸経費に注目すると、諸経費、つまり「本社経費+設計費+現場管理費+利益+リスク費」が、単純に考えて経営の簡単な知識があれば7%から10%などということは、ありえないからです。
特に、日本においては、設計施工一貫が、主流であること、つまり、設計費用も諸経費の中に含まれているとすると、諸経費が状況はもっとありえません。
建設業者実行価格・実行予算とは、この実際にかかる諸経費の増額分を、契約価格(見積書価格)の純工事費から割引、工事現場での実際にかかる純工事費算定しなおした、価格となっています。現場での目標金額なのです。
レイアウト、動画・画像が、画面幅にパラメトリックに変化。のはずが・・修正完了。各ディバイスで見やすくなりました。2014.11.5
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