設計見積・設計調書の査定厳格化コストダウン

3D・BIM設計は、従来の図面間調整型設計と異なり、必要な情報が書き込まれたひとつの立体モデルから

1. 設計見積書
2. 数量調書

が、可能となりました。従来、民間では膨大な時間を要するため、行われてきませんでした。そのため、施工予定業者が、図面から、数量を拾い見積書を作成しています。そのため、見積書査定といっても、確たる根拠があって査定、できてはいませんでした。

ここで、3D・BIM設計では、「設計見積書・数量調書」が可能になったゆえに、査定は厳格化され、コストダウンに繋がることとなります。

一方、公共工事では、膨大な時間・人手をかけ、行政指示の「建築数量積算基準」に則って、作成されています。しかし、一度作成されれば、それを操作し、利用することは実質不可能ですし、何より、現在をもって、原価を公開しないのでは、いくら数量を精査したとはいえ、単価設定の割引率はまったくの不明で、有効に、数量調書が利用されているとは、いえません。

公共工事では、もし、3D・BIM設計でのデータベースに基づく「数量調書」仕様が許されるのであれば、設計費のコストダウンにも繋がります。

さらに、民間・公共の共通事項として、3D・BIM設計でのデータベースでの数量管理ができれば、調達の合理化によるコストダウンも可能と考えれれます。