大規模修繕
- 3D・BIM設計は、部位ごとに数量が把握できるので、大規模修繕等の修繕計画には非常に有効です。
私も65個8階建てのマンションの理事長として、13年目の大規模修繕にかかわりました。大規模修繕では、仮設計画(工事用足場の計画施工図)以外、ほとんど図面を要しません。必要なのは、事前の調査で、どこの部位をどれだけの量の修繕をするかだけです。つまり、
- 修繕部位の数量(面積長さ)×既存の仕様(もしくは改善した仕様)の単価=修繕費用
となります。ここで問題なのが、数量(面積長さ)を、いかに容易に把握するかですが、2次元設計ですとそれなりの作業で把握に手間がかかります。3D・BIM設計では、部位別の数量を楽に集計できますから、おおいに利用できます。住民という多くの発注者がいるわけですから、施工会社との価格交渉も公平性が確保でき有効です。