マンション長期修繕計画
長期修繕計画には、さらに有効です。長期修繕計画は、個別のマンションのデータに基づくものではなく、統計上のデータに基づき作成されることがほとんどです。したがって、個別のマンションの実情に合致した計画が可能となります。
現在の長期修繕計画は、統計上のデータに基づく概算値で計画されていますので、肝心の修繕積立金計画も、大まかな数値でしかないようです。したがって、修繕積立金の考え方も、現在価値還元法とはなっていないのが、実情ではないでしょうか。そもそも長期修繕計画の概算があまりに大雑把なので、修繕積立金を精緻に現在価値還元法で行っても意味がないし、やったところで積立金不足になっているのがせいぜいではないでしょうか。逆に考えると、概算を安全側で見るために、必要以上の月々の修繕積立金積み立てを行い、積立金元金確保との安全性を意識するあまり、超低金利の無駄な積み立てをしているともいえます。
3D・BIM設計では、設計時の3D・BIMデータを使えますので、
- 外壁の面積
- 廊下面積
- 手摺長さ
- 屋根面積
- 設備配管長さ
など、部位ごとに、必要なデータを取り出すことができ、より個別のマンションに合致した長期修繕計画が可能です。