営業プレゼン用ノート
このノートも購入から八年余り、随分古くなりましたが、いまだに使っています。途中メモリ増設、HDDを最大可能容量のものに交換して、いまだに使っています。改造の詳しい経過は「ノート/Latitude C610改造の報告」をご覧ください。- ->こちらから
主な利用は、下の場合に限られています。
- 外部プレゼンテーション用
- 外部での営業打合せ用
- 長期外出時の作業
また、このLatitudeシリーズは、PCマシンとしては長時間利用をしても全く問題なく、やっぱり堅牢だと思います。やっぱりというのは、購入時、それもシスプロのアドバイスを元に購入したのですが、1日中利用したりレンダリングなどで連続利用する場合は、個人利用を想定した機種では出目だということで、Latitudeを購入。当初は、レンダリング用に夜通しフル回転で利用していました。帰省で実家に戻り作業する場合は1日中使っていることもあります。今でも、通常のビジネスソフトであれば全く問題がないのですが、しかし、3D設計となると、CPUスピード、グラフィックカード性能が、ソフトの高度化によって、一応は動きますが不足となっている感じです。
(2010年9月)
機器の概要
- 仕様
- CPU/PentiumⅢ 1GHz
- メモリ/1GB(512*2)SDRAM
- HDD/60GB
- ディスプレイ/14.1"TFT SXGA+
- 24倍速CD-ROMドライブ
- OS/WindowsXPprofessinal SP2
(2002年8月購入)
外部プレゼンテーションでの利用
実は、プレゼンテーションで失敗した経験がある。下篠崎町会館の設計で、数十人という町会役員会でプレゼンテーションをすることとなり、はじめてプロジェクターを購入し、また、短期間での設計が求められたため、十分なプレゼンテーションの時間もなく、時間短縮のため、設計で使った3Dデータをそのまま3D設計で通常使っているCADのMicroStationで起動し、プレゼンテーションを行うこととした。一応、事務所でも、作動のテストをしたつもりであった。さて、プレゼンテーション先で、スクリーンとプロジェクターをセットし、このノートPCを起動し、すると、・・MicroStationを起動すると、・・フリーズ!!MicroStationが起動しない。その日は、結局平面説明用のパネルを用意して行ったので、それで、リカバリーした。
後で考えると、MicroStationの最後のプロジェクトデータの設定で、表示モードをワーヤーフレームから、レイトレース表示に変更し、その設定を保存して終了してしまった。作業は、ノートより高性能のデスクトップでやっているので、プレゼンレーションがよりスムーズにはじめられるように、その設定をしたのであった。しかし、これが決定的失敗であった。レイトレース表示でスムースに3Dデータを動かすためには、PCの十分なメモリとグラフィックカード性能が必要だからである。このノートでは、それが追いついていなかったのである。
不幸中の幸いで、大人数の役員会では、意見が出て決まるわけでもなく、後日10人程度の役員・建設委員会のプレゼンテーションをお願いして、そこでは、プロジェクターを使った、3Dデータによるプレゼンテーションを行った。ここでは、MicroStationより軽いく、見るだけの機能の製品であるBentley Navigaterを利用することによって、このノートPCによって可能になった。(Bentleyのビューアソフトは、現在、Bentley View V8iに移行しているようです。)
立体で見れるデータは、多くの方の理解を深めるのに有効であった。人が多くなると合意を得るのに苦労するのであるが、ここでは3案を提示し、その場で1案に全員一致で絞り込むことができ、設計期間の短縮につながったと思う。
以下は、3Dデータでプレゼンテーションする場合のチェックポイント・課題
- ノートPCは、通常はグラフィック機能が弱い点は認識すべきである。
- 現行PCノートでもワークステーションに比べるとグラフィックカードの性能は低い。
- ノートでグラフィック機能を重視すると、高価になる。小事務所で常に最新の機器をそろえるのは難しい。
- ノートPCに付加の少ないソフトを用いる。
- ビューア専用ソフトを使う。
- 3DPDFを使う。
- レンダリング画像を使う。
- あらかじめアニメーションを使う。
- ノートでMicroStationのような3D専門CADをスムーズに操るのは難しい。
- 起動に時間のかかること。
- 設定が複雑なので、スムーズにその場で操作するのが難しい。
- できたとしても準備は、時間をかけて入念に行う必要がある。
(2010年9月)
外部での営業打合せでの利用
営業では、3DCADソフトを実演することはまずない。起動の時間や、設定が難しいので、時間がかかり手間取っているような印象を与える。実際の作業は、試行錯誤の連続である。
したがって、HPのために作成した資料を、画像データ、アニメーションデータ、PDFデータでお見せすることが多い。
最新の高性能PCがあれば、状況も変わってくるのかもしれないが・・また、IPodも3Dデータのプレゼンテーションに非常に有効だと考える人もいる。3DPDFデータなどは、PDFビューワソフトが誰でも自由に入手できるため、見る人がデータ内を自由に動き周り、見ることができるため有効かもしれない。
(2010年9月)
長期外出時の作業
実は、一週間ほど、実家に帰るとき、いまだにこのLatitudeを愛用している。私がいま、最も使うソフトは、Bentley Archtecture(MicrostationV8i)とDreamwaverCS3で、帰省の際も1週間もあるので、その延長の作業をします。そこで、この二つのソフトが普通に作動すればいい訳で、無事この二つのソフトが作動するので使い続けています。
DreamwaverCS3は、インストールのためのソフトはDVDとなっていて、このLatitudeにはCD-ROMドライブしかついていないので、ワークステーションからインストールしました。しかし、インストールすれば普通に動きます。
Archtecture(MicrostationV8i)も普通に動きます。作図・モデリング作業では全く問題はありません。(画面が小さいのはいかしかたないのですが・・。問題は、レンダリングの時間と画面が小さいことによる作業効率の悪さです。とはいえ、短期間なのでどんなことを言ってられませんから・・。
(2010年9月)