3D・BIM(Buildinng Information Model ビルディング・インフォメーション・モデル)設計では、下の6つの理由から、サポートのためのノートPCがあると便利である。
- 断面抽出計算
- レンダリング計算
- アニメーション作成計算
- 集計計算
- メインデータベースへの複数のPCからのアクセスによる同時利用
- 外部でのプレゼンテーション
しかし、そのためには、アプリケーションの共有、データの互換性が必要である。そのための、PCマシン性能が必要である。ということで、はじめての、ノートPCの改造を試みました。その報告です。
「ノートLatitudeシリーズ/Lattitude C610」の改造紹介
- 主な仕様
- CPU/PentiumⅢ 1GHz
- メモリ/1GB(512*2)SDRAM
- HDD/60GB
- ディスプレイ/14.1"TFT SXGA+
- OS/WindowsXPprofessinal SP2
アプリケーションが発達し、主要なアプリケーションの必要システム要件を満たさなくなったので、今回メモリとHDDの改造をしています。
メモリが小さく、最新3D・BIM(Buildinng Information Model ビルディング・インフォメーション・モデル)設計のためのMicrostation Trifoma V8XMバージョンとそれをプラットフォームに動くMicrostationアプリケーション、DoreamwaverCS3が、メモリ不足のため使えない。また、Microsoft updateもHDDの容量不足で、自動更新ができない状況でした。必要最小限のアプリケーションとし、デフラグもいくら行っても、状況は改善しませんでした。
そこで、メモリとHDDの増設、取替えを行いました。
no |
名称 |
改造前 |
改造後 |
費用 |
1 |
メモリ |
256MB(256×1)SDRAM |
1.0GB(512×2)SDRAM
DELL純正品 |
¥30450 |
4 |
HDD |
20GB |
リファビィシュ60GB HITACHI 2.5inch |
¥6399 |
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ノートLatitudeシリーズ/Lattitude C610
改造中で、ふたを開けCPUを取り付けた状態。 |
改造の経過
メモリ増設
メモリは、当初256MBですが、調べると増設が、512MB×2まで可能で、256MB+512MBも可能であるとのこと。とりあえず、512MBを増設して試してみることにし、パルク品の512MB SDRAMを¥11000円程度で購入して、装着しました。
またこれが、大問題。一度は、正常に起動したものの、再起動するとエラーメッセージが出て、OSが動かなくなってしまいました。最悪なことには、メモリを元の256MBに戻しても、起動しなくなりました。
デルに電話すると、メモリを付け替えて何度も起動して、結局、そのオペレーターには、PCマシン本体の故障で、修理が必要との、指摘を受けてしまいました。
しかし、先のデスクトップの経験から、ソフトの問題であると、私は直感的に考えました。そこで、診断プログラムを実施しを試みますが、それでは起動せず。そこで、OSをインストールしなおすと、起動し復旧しました。結局、単に元に戻っただけですが・・・
原因は、購入したパルク品の512MB SDRAMメモリですが、購入先に連絡すると、製品を取り替えてくれるとのこと。早速交換をしてもらい、またやってみましたが、やはり、正常には起動できなくて、エラーメッセージが出たので、中断して、元の状態に戻しました。結局、デルオペレーターや、3DCADを技術的にサポートしているシスプロの詳しい方に聞いた結果、相性があるとか。それだけ、精密機械であるとのことです。
512MBメモリ1枚の3-4000円ケチって、莫大な時間を費やすより、作動が確認されているデルソフトウェア&周辺機器メモリを購入することとしました。 デルソフトウェア&周辺機器から512MB SDRAMを2枚購入し取り付けたところ、何の障害もなく作動しました。
HDD取替え
HDDは、デスクトップの経験から、最大認識保障容量を調べ、さらに動作が確実なメーカー品としました。経験的に、常に動いているPCで、消耗が激しく最も壊れやすい部品なので、しっかりしたものいいと考えました。日立のリファビィシュ品ですが、これも、正常に作動しました。
取り付けは、デルのHPから解説を確認して行いましたが、先端のピンの取り外しに迷ったり、どうもねじが1っ本ないぞ・・・(中国製だからしょうがない?)ということもありましたが、比較的簡単でした。
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左から、
- 取り外した20GBHDD
- 取り外した256MB(256×1)SDRAMメモリ
- デルソフトウェア&周辺機器から購入の512MB SDRAMメモリ2枚のケース
- 下のメモリは、相性の悪かったパルク品512MB SDRAMメモリ
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現在の状態
課題であった、「アプリケーション、メモリ不足のため使えない。」はすべて解消しました。また、「Microsoft updateも、自動更新ができない」はやはりHDDの容量の問題であったようですべて解決です。起動もぜんぜん早くなり、Google Earthも建物を3次元表示しなければ普通に動くようです。ノ-トPCの限界で、グラフィックはちょっと弱いのですかね・・・。
HDDの容量も気にならないので、アプリケーションは、最新のワークステーションDell Precisionシリーズ/Dell Precision T3400とほぼ同じです。
ただ、Dell Precisionシリーズ/Dell Precision T3400が、デュアルモニタとなって、CPUの性能も上がったので、出番は少なくなっています。
(2008年11月3日公開)