プロジェクトマネジメント基礎講座
BSI講義要約 

建築・不動産プロジェクトにおける事業費算定の考え方

講義日:2004/2/25 講師名:上野 俊秀

1 不動産鑑定の主流は、収益還元法

不動産鑑定の主流は、収益還元法が主流である.単年度の直接還元法は、よく用いられる手法のひとつである.つまり以下の式で定義される.

  • 還元利回り(キャップレート)=(営業収入-営業支出)/初期投資額

還元利回り;現在は最低5%が目標である.これは国債2%+不動産リスク3%、もしくはJ-REITが4.5~5%であることによる.

容積率400%都内事務所ビルを想定すると、以下の粗概算も可能。

  • 営業収入-営業支出=土地費×1.2%+建築工事費×2.4%
  • 初期投資額=土地費×104%+建築工事費×110% 以上

以下、初期投資額、営業支出の構成をさらに考察する。

 

2 初期投資額

土地取得費、土地取得登録税、建築工事費、設計料、建物取得登録税、抵当権設定料、期中金利、開業費などで構成される.以下「*PM-NET」は当サイトより資料入手可能.

  1. 土地取得費
    • 評価方式は
      1. 「原価法」
      2. 「比較法」
      3. 「収益還元法」
    • の3つあり. 「原価法」「収益還元法」は、計算上の算出価格であり、「比較法」客観的価格との比較により、適正価格が算出される.
    • 比較法に用いる公的土地評価には
      • ①公示価格
      • ②都道府県地価調査(基準価値)
      • ③相続税路線価
      • ④固定資産評価額
    • がある.①②は現在実勢価格に近く、③はその80%④はその70%と盛られる.①②③は*PM-NET、④国税庁路線価図及び財務評価基本通達参照.また、不動産会社を仲介する場合は仲介手数料必要.
  2. 敷地造成費
    • 状況によりさまざまであるが、各国税局が「市街地農地の評価」に適用する金額が、ひとつの目安として利用できる.*PM-NET
  3. 建築工事費
    • 工種ごとの単価積み上げ方式が一般的であるが、企画段階の概算設定では簡便な方法として
      1. 「(財)建築物価調査会JBCI2003」
      2. 「国土交通省建築統計年報『建築の標準的な建築価格表』(譲渡益を算出のための建築取得価格)」
    • が参考となる.*PM-NET
  4. 外構工事費
    • *PM-NETによる.用途種別・グレードにより㎡単価を設定している.
  5. 什器備品費
    • 「(社)日本ファシリティーマネージメント推進協会『ベンチマーク調査報告書による1㎡あたりの家具什器費用』」が参考となる.
  6. 設計料
    • 国土交通省告示第1206号によると「報酬=人件費(A)+諸経費(A×1.0)+技術料(A×0.5)+特別経費」が基本となるが、実勢の契約は異なる.また、基本設計:実施設計:工事監理の比率は1:2:1.5が基本.
  7. 開業前金利
    • 開業前工事期間中にかかる金利で、土地取得費・建設工事費の借入金金利が主なものである.建設工事の支払条件を、着工時1/3中間時1/3竣工時1/3とし、建設工事費の全額を借入金で補うとすると、金利=建設工事費×1/2が概算となる.工期の短縮は重要である.
  8. 開業費
      1. テナント仲介料
      2. 広告宣伝費
      3. 人件費(業務委託費)
      4. 維持管理費
      5. 近隣対策費
    • がある.4はテナント入居までの期間、商業施設の場合テナント内装工事期間を含む.*PM-NETでは建物用途別に開業諸費用の工事費比率の目安を示している.
3 営業支出

運営費(人件費)、維持管理費、水道光熱費、修繕費、損害保険料があげられる.

  1. 運営費(人件費)
    • ビル運営業務(アセットマネジメント業務)であり
      1. 資産運営業務
      2. 収益管理業務
      3. テナント管理業務
      4. その他近隣公官庁折衝
    • 等。概算は収入の4%が目安。サブリース方式の場合は収入の15~20%がサブリース契約費+運営費となる.
  2. 維持管理費
    • プロパティーマネージメント業務であり
      1. 設備管理費
      2. 保守管理費
      3. 警備業務
      4. 清掃業務費
    • である.*PM-NETで費用参照
  3. 水道光熱費
    • 用途にて構成が大きく異なる.*PM-NETで費用参照
  4. 修繕費
    • 修繕費のうち現状回復費は保険でまかなえるが、更新費は減価償却の対象となる.減価償却費は建物部位により耐用年数が異なる.
  5. 損害保険料
      1. 財産に備える
      2. 人的危険に備える
      3. 費用危険に備える
      4. 責任危険に備える
    • 保険の4つに分類.建築工事費×0.1%~0.07%が目安となる

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