1. 構造コストコントロールの基本
コスト誤差の目標は基本計画で10~15%、基本設計で5~2%を目標とする。構造コストは、次のの二つに大別される
- 地下の有無・階高・構造形式など意匠計画に関る要素
- 部材設計の純粋な構造設計に関る要素
「2部材設計の純粋な構造設計に関る要素」の操作可能な範囲はごくわずかであり「1地下の有無・階高・構造形式など意匠計画に関る要素」が大きく構造コストに影響する。したがって基本設計段階が構造コストコントロールの最も重要なフェーズである。概算方式は、一般的な形態・形式の設計は経験データより、特殊・大規模な設計の場合は積み上げ方式の検討をする。つまり、
- 一般的な形態・形式の設計→経験データ
- 特殊・大規模な設計の場合→積み上げ方式